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札幌の奥座敷・定山渓温泉に、思わず「ただいま」と言いたくなる温泉宿がある。「ぬくもりの宿 ふる川」。黒を基調とした和風の門と、宿の名前を記した提灯(ちょうちん)が出迎えてくれる。一歩中に入ると、ロビーには囲炉裏(いろり)や民芸品、工芸品の数々が並ぶ。木のぬくもりを感じる、どこか懐かしい雰囲気だ。 自慢の温泉大浴場は2018年に新館がオープン。露天風呂からは四季折々の風景が見え、定山渓温泉の「ナトリウム―塩化物泉」は汗の蒸発を防ぎ、体が芯から温まる。専用水着を着て入る「ぬくもりSPA」はバリアフリー仕様で、親子三世代が男女一緒に入浴できる。一方、本館地下にある源泉100%の露天風呂「奥の湯 ゆ瞑み」は湯船の底から源泉が湧き出し、ゆったり湯を楽しめる。 客室は和洋室、和室などさまざまなタイプがあるが、大切な人とゆっくり過ごしたい時のお薦めは、特別フロア「月星」の客室だ。全11室中7室に客室温泉が備えられており、山小屋風の部屋、別荘をイメージした部屋など趣向が凝らされている。月星宿泊者専用ラウンジには足湯のほか、無料のドリンクや軽食を用意。夜にはキャンドルがともり、静かな時間を堪能できる。 名前の通り、故郷のようなぬくもりを感じられる宿だ。担当者は「夫婦や友人など、いろいろなシチュエーションで楽しんで」と話している。
◇所在地 札幌市南区定山渓温泉西4の353。電話011・598・2345。チェックイン午後3時、チェックアウト午前10時半。1泊2人1室1万7700円〜。ゆ瞑みは子ども入場不可、宿泊の客室などにより別途500円かかる場合あり。
◇毎日フレンド会員特典 指定割引券の提出で、5人まで夕食時ワンドリンクサービス。
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