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札幌市南区の「川沿治療院」の筒井恵美子院長は、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、日本医療リンパドレナージ協会認定中級セラピストでもある。「リンパ浮腫(ふしゅ)」治療を中心に行っており、注目されている。
リンパ浮腫とは、抗がん剤や放射線治療、リンパ節を取り除くなどのがん治療を受けた後に手足がむくむ病気。 この治療は、主に手術した病院でリンパ浮腫治療の資格を取得した看護師がケアするのが一般的だが、地方だと専門のセラピストが不足し予約が殺到している。そのため、病院まで行くのが困難な方の手助けをしたいとの思いで2年前から、リンパ浮腫の治療を始め、個人宅への出張も行うようになった。
同院で行うリンパ浮腫の治療法は、 ▽スキンケア▽医療徒手リンパドレナージ療法▽圧迫療法 ▽圧迫した状態での運動療法――の四つを合わせた「複合的理学療法」を行っている。
リンパ浮腫は、術後すぐに発症する場合や5年後、10年後に発症することもあり、一度発症すると症状はゆっくりと進行する。痛みがないので放置していると、炎症などを起こしたり、皮膚が硬くなったり(繊維化)する。 むくみを感じたら早い段階で主治医から適切な診断を受け、治療を始めることが大切。日常生活に注意すると発症しにくくなり、早期発見と治療で悪化を防ぐことができるという。また、リンパ浮腫と診断された方は、美容目的のリンパマッサージ店へ行くのではなく、専門のセラピストによる施術や自宅でのセルフマッサージを学んでほしいと筒井院長は呼びかけている。 今後、道内各地でリンパ浮腫の自宅でのケア指導の勉強会も開く予定だ。
◇所在地
札幌市南区川沿15の2(011・571・3611)。 診療時間は9〜18時。定休日は日祝日。
◇毎日フレンド会員特典
会員証提示、携帯・スマートフォンのクーポン画面提示、もしくは指定割引券提出の いずれか一つでグループ全員、初診料2000円が無料。 ホームページはこちら
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