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つなぎを使わず、そば粉100%の味を提供する「十割そば 絃(げん)」。札幌市北区の新琴似通沿いにあり車で立ち寄りやすく、平日の昼時は外勤のビジネスマンなどでにぎわっている。店内はカウンター、小上がり、テーブル席あわせて19席。のれんをくぐると、電動の石臼が目に入る。「数種のそば粉と、自家製粉した『ひきぐるみ粉』をブレンドしています」と店主の藤井さん。「ひきぐるみ粉」は、殻を取り除いたそばの実を甘皮ごとひいたもの。甘みが際立つひきたての粉を加えて打つことで、香り高いそばに仕上がる。 藤井さんは異業種から転向し、6年前にそば店を開業。大のそば好きで、信州や東北地方を食べ歩きし、独学でそば作りを研究した。以降、市内に次々と系列店を増やし、4店舗目となる「絃」を2年前に開いた。同店のテーマは「頃合い」。味や量、価格はもちろん、メニューの種類から店の雰囲気作りまで、利用客がちょうどいいと感じる「頃合い」を考え抜いた。「もりそば」「かけそば」は各490円。本格的な十割そばを手ごろな価格で味わえるとあって、毎日のように通う客も多い。そば、日替わりのミニ丼、サラダのランチセット(690円)が好評だ。 もうひとつ、常連客が心待ちにする人気メニューがある。10月下旬〜3月下旬限定の「鍋焼きそば」(800円、エビ天付き1000円)だ。鍋で煮込んでも風味とコシが失われないよう、特別に太く打ったそばを絶妙な火加減で煮る。かしわ、しいたけ、卵、麩(ふ)など具がたっぷりのそばを、あつあつの甘辛いつゆとすすれば体が芯から温まる。「やわらかく煮込む鍋焼きうどんとは全く違うおいしさ。小麦粉を使わない十割そばなのでカロリーが低くヘルシーです」と藤井さん。そば好きはぜひお試しを。価格は全て税込み。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇所在地 札幌市北区新琴似7条7丁目1ー20 なな・ななビル1階 11時半〜14時半。無休(1月1〜3日休み)。共用駐車場6台。JR新琴似駅から徒歩13分。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇毎日フレンド会員特典 会員証または携帯クーポン提示、もしくは指定割引券提出で「ちくわ天」をサービス。
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