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客の8割「味噌」を注文
「らーめん来斗(らいと)」は、札幌市西区のJR学園都市線八軒駅から徒歩6分、市道「宮の森北24条線」沿いにある。店主の皆川重陽(しげあき)さん(48)夫妻が昨年5月にオープンした。 カウンター席に着き、客の8割が選ぶという「味噌(みそ)らーめん」を注文する。中華鍋を操る軽快な音が響き、強火でラードを焼きながらタマネギやニンニクなどを炒める香ばしい香りが立ち上った。 2種類の白みそを使った自家製ダレと、豚骨の澄んだスープを合わせ、丼で最後に自家製香油を加えて味を調える。実はこの香油、研究熱心な皆川さんが試行錯誤の末に完成させたもので、製法は秘密だが、求めていた風味がぐんと引き立つようになったという。 まず、レンゲでスープをいただくと、滑らかな口当たりで深いうまみが口の中に広がった。塩加減もちょうど良い。つい、「おお!」と声が出た。 麺は和田山製麺(札幌市)の中太縮れ麺でスープによくなじむ。モヤシがシャキシャキしているのは、ほかの野菜と別に炒めているからだ。肩ロースの厚切りチャーシューは、かみ締めると肉のうまみがジュワーとしみ出してきた。手裂きの細いメンマは食べやすく、一手間かける仕事の丁寧さがうかがえる。軟白ネギと下ろしショウガは風味の変化を楽しめ、一気に食べ終えてスープまで飲み干してしまった。 こってり系の「味噌」「醤油(しょうゆ)」「塩」(各750円)、「辛味噌」(850円)が基本メニューで、あっさりした昔風ラーメン(塩、醤油各700円)を10月から始めた。ご飯物はライスとチャーハンだけだが、半チャーハン(300円)がよく出る。チャーシュー増しや味付け煮卵などのトッピングもある。価格はいずれも税込み。 ◇所在地
札幌市西区八軒7東4の4の22。 電話011・737・1210。 営業は11〜16時、17〜20時(月曜は15時まで)。 土・日曜、祝日は11〜20時。木曜定休。 月・木とも祝日の場合は20時まで営業。 いずれもスープがなくなると閉店する。
◇毎日フレンド会員特典
携帯電話またはスマートフォンからのクーポン画面提示で、チャーシュー1枚サービス。 グループ全員有効。 |