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ハドロサウルス科の恐竜化石の発掘で脚光を浴びるむかわ町穂別地区。発掘を行う穂別博物館と合わせて人気なのが、46億年の地球を、ジオラマや気温・湿度・音・振動などで体感できる穂別地球体験館だ。 熱帯雨林▽太古の海▽砂漠▽マグマの海▽氷河期▽大気圏▽海洋底▽宇宙――の八つのゾーンを巡る30分間の地球旅行が、同行するサイエンスガイドの分かりやすい解説で楽しめる。探検家気分で密林を進み、灼熱(しゃくねつ)の砂漠に踏み込んだ後に寒波に見舞われたりと、ゾーンごとに展開するユニークな世界にわくわく。
同館は、1989年開催の横浜博覧会の人気パビリオンだった「MMCコーヒー地球体験館」を旧穂別町が譲り受け、92年にオープン。同館の監修を行ってきた東海大学名誉教授の坂田俊文さん(83)は「地球を知ってほしくて、さまざまな地球環境をジオラマの中で体験できる施設を考えた」と振り返った。世界中を歩き、人工衛星による地球観測、解析を手がけてきた坂田さんにとって、砂をまくだけでは砂漠にはならず、温度湿度を肌で感じてこそ、という。 むかわ町出身のサイエンスガイド、野田亜衣さん(26)も「40度〜氷点下15度の気温差が展示のアピールポイント。熱帯雨林ゾーンでは、故郷みたいだとフィリピンのお客さんも喜んでくれました」と話してくれた。 現在、同館を拠点に、むかわ町全域で恒例の宝探しゲーム「シスト」を開催中だ(11月8日まで)。商店や寺院など町内各所に隠されたヒントをたどり、クイズに答えてお宝を発見。ゲームを楽しみながら町に親しんでもらうのが狙いで、全国からクイズファンが集うという。不思議な風貌のメインキャラクター「シスト男爵」も人気者で、神出鬼没だが、うまく出会えれば謎解きを手助けしてくれるかも。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇所在地 むかわ町穂別79の5 電話 0145−45−2341 9時半〜16時半。月曜と祝日の翌日は休館(7、8月無休、12月〜3月中旬休館) 入館料は大人1000円、小中高生500円 ※毎土日曜は工作体験開催。5月はペーパーフラワー、6月は木のふえなど。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇毎日フレンド会員特典 会員証または携帯クーポン提示、もしくは指定割引券提出でグループ全員、入館料20%引き
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