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先月28日、札幌市が2026年の冬季五輪・パラリンピックの招致を表明し、アルペン競技候補地の可能性を取りざたされているのがニセコ連峰の主峰、ニセコアンヌプリ(1308メートル)のスキー場エリアだ。世界有数のスキーリゾートとしてここ十数年、選手村のようなにぎわいだ。
「リフト券売り場に並ぶ半分以上がオーストラリアや香港などからのお客様です」と話すのは、ニセコアンヌプリ国際スキー場業務課長の清水敏行さん(52)。同スキー場は1972年にアンヌプリの南斜面にオープン。羊蹄山を望む大パノラマコースや非圧雪の上級者向け深雪林間コース、レーシングチーム御用達の本格バーンから初心者、子ども向けまで、景観、雪質、山の形状を生かした多彩なコースで国内外のスキーヤーを魅了してきた。 同スキー場を含むニセコエリアが世界に広く知られるようになったのは米同時多発テロの翌年、2002年ごろからという。ニセコ町商工観光課長の前原功治さん(48)は、「去年までの10年間でニセコを訪れた外国人の年間延べ宿泊数は10倍になった」と話す。地元客への影響を尋ねると「人が増えると投資もしてもらえる。施設の利便性や食事も良くなって地元の利用者も喜んでいます」と揺るぎない。
アンヌプリを丸ごと楽しみたいという声に応え、97年から同スキー場と「グラン・ヒラフ」「ニセコビレッジ」「ニセコHANAZONO」のアンヌプリ山麓(さんろく)の4スキー場が「全山共通リフト券」で自由に滑走できるように。これも海外リピーター獲得の要因になった。清水さんは「さらに今シーズンから、各スキー場をつなぐシャトルバスが運行ルートを拡大し、共通リフト券で倶知安町やニセコ町、同町昆布温泉へも無料で足が延ばせます」。
ゲレンデ情報 ニセコ町ニセコ485 電話 0136・58・2080 営業時間 8時半〜20時半※オンシーズン(12月13日〜2015年3月22日)以外は16時半まで。 ●オンシーズン8時間券=大人4600円▽シニア・中学生3400円▽小学生2700円ほか。 ●ナイター券(オンシーズンのみ)=2000円。 ●全山共通リフト券は、オンシーズン8時間券=大人5600円▽シニア・中学生4200円▽小学 生3100円ほか。日帰りバスパックやランチパックなどお得なパックも。 詳しくはこちら ……………………………………………………………………………………………………… ◇毎日フレンド会員特典 毎日フレンド会員は指定割引券提出で、ご本人のみ5、8時間券とナイター券が200〜300円引き
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