|
◇札幌であすビアガーデン開幕 今年で創業20周年の小樽ビール。小樽市銭函の醸造所では、伝統的な製法にのっとった“本物のドイツビール”を日本に根付かせようと、熟練の職人が醸造に取り組んでいる。 「原料は麦芽、ホップ、水、酵母のみとする。これが16世紀から現在まで受け継がれるドイツの“ビール純粋令”。ほかの原料や添加物の使用は厳格に禁じられています」と広報担当の佐藤祐正さん。ビールの多くは均質化のため添加物が用いられるが、小樽ビールは、年ごとの麦芽やホップの性質に応じて醸造のレシピを変えることで品質を一定に保つ。そのノウハウは、海を越えドイツから受け継いだ伝統技術のたまものだ。「いっときの地ビールブームで多くの銘柄が生まれては消えて行きましたが、私たちは伝統の製法を守り続けることで、長く飲み継がれる“本物”を目指しています」 主な銘柄は、ホップの香りが華やかな「ピルスナー」、バナナ風味の「ヴァイス」、麦芽のコクと甘みが重厚な「ドンケル」のほか、季節ごとのビールが年間7種類。中でも一番人気を誇る夏季限定の「シュヴァルツ」が先日蔵出しされたばかり。深い色合いとエスプレッソの風味を持つ黒ビールだ。アルコール度数を4・8%とやや控えめにし、夏にぴったりの爽やかな喉越しを実現。軽い飲み口と甘くクリーミーな泡が人気の秘密だ。「年々生産量を増やしていますが需要に追いつくのが大変なほど。今や小樽ビールを象徴する存在です」と佐藤さんは胸を張る。 これら自慢の銘柄は銭函醸造所のほか、小樽、札幌市内の直営店で味わえる。また、22日から夏恒例のビアガーデンが札幌・創成川公園の狸二条広場と、ビアホール「ライブシュパイゼ」の2会場(いずれも札幌市中央区)で開幕する。ビールと相性抜群の本格ドイツ料理もそろい、本場さながらの雰囲気を楽しめる。
……………………………………………………………………………………………………… ◇所在地 小樽市銭函3-263-19 ☎0134-61-2280 醸造所見学は毎日実施(1人800円、要予約)。 ビアガーデンの問い合わせは、狸二条広場会場電話090-9527-1331、 ライブシュパイゼ会場電話011-252-5807 ……………………………………………………………………………………………………… ◇毎日フレンド会員特典 会員証または携帯クーポン提示、指定割引券提出で、小樽ビール銭函醸造所見学800円を無料(4人以上8人まで)。2016年6月末まで有効。
|