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親子連れなどでにぎわう札幌市厚別区の水族館を訪れた。アザラシやペンギンの展示や生き物に触れるコーナーなど定番の催しに加え、秋には特別展も企画している。 14時、「コツメカワウソのふれあいタイム」のアナウンスが流れると、2階の展示室前には長い列ができた。ガラスの仕切りの一角にはめ込まれた円筒に競うように前脚を差し出してくる3匹が愛らしい。函館から札幌に来たという関井(せきい)まいりちゃん(5)親子もそっと前脚に手を触れ「つるつるしている」と楽しげだ。
一方、ミニ講座「さわってみよう! ヒレとウロコ」のコーナー(24日終了)では、佐々木翔平くん(8)が水槽に手を入れて、トラザメの触感を確かめていた。「ざらざらして“しっぽ”が柔らかい」と目を丸くした。飼育係の二杉(ふたすぎ)佳克さん(38)によれば「日に一度は生物に触れてもらおうと、いろいろな企画を練っています」といい、これらの催しは、同館の呼び物となっている。
現在、秋の特別企画「めざせ! お魚漢字博士」(9月13日〜11月3日)を準備中だ。例えばヒラメには、和名の「ヒラメ」のほか、平べったい魚という見た目から、魚へんに「平」を合わせた「鮃(ひらめ)」という漢字でも表記される。同展では魚の特徴や習性にちなんだ漢字の名前をクイズ形式で表示し、合わせて生態などもパネルで紹介する。同館主査の福田利幸さん(47)は、「魚の名前や生態のうんちくをクイズを交えて培う、学びの秋ならではの催しです。難問を解いてお父さんも株を上げて」とPR中だ。
◇所在地 札幌市厚別区厚別中央2の5(011・890・2455)。観覧時間は、4〜9月10時〜18時半、10〜3月は18時まで(入場は各30分前まで)。年中無休。詳しくはこちら ……………………………………………………………………………………………………… ◇毎日フレンド会員特典 指定割引券の提出で、入館料大人900円が810円、子ども400円が360円に。(人数分必要)
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